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2012.11.15 

まだ見ぬあなたへ~Vol.10

えびすさんが終わりましたら冬本番。

冬の高級素材の代名詞、「カシミヤ」

特にオーソドックスなコート用に使われるカシミヤについてお話しましょう。

 

目を疑うようにお安いカシミヤのコートを

お求めになるくらいでしたら、

迷わず品質の素晴らしいウールのコート、

若しくは、カシミヤ混紡ウールのものお召ください。

 

粗悪なカシミヤは硬い毛が混ざっていたり、毛が太く短かったり、

触るとザラリとした感覚です。

一方、上質なカシミヤの繊維は細く長く、キューテイクルが揃っています。

触ると指にまとわりつくような、滑らかさと柔らかさが持ち味です。

 

近年は後加工が発達しているらしく、

一見滑らかなカシミヤと言うものが出回っているようです。

いわゆる、リンスを潜らしているようなものです。

時を隔てると、そう、リンスが取れてくるのです。

 

ベーシックなカシミヤコート地は大きく分けて2パターン。

ビーバー仕上げと呼ばれる、

織ったカシミヤ地を針(アザミの実)と水を使用して起毛させた、

毛足が短く光沢を押さえたもの。

ウエーブ仕上げと呼ばれる

水を使用せず、針(アザミの実)のみで起毛させた、

濡れたような光沢のあるもの。

粗悪品のリンス加工も光沢がありますが、こちらとは別物です。

 

後は、打ち込みのしっかりしているもの、

厚みのあるものが上等になりますが、

婦人物はデザインと相談してお選び頂ければと思います。

 

カシミヤは何といっても、「イギリス製」

ご多分に漏れず、近年名門メーカーが閉じられたり、

イタリアに移ったりしていますけれど・・。

 

イギリス製マックナーは、私の中では最高のカシミヤ。

柔らかな手触り、十分な厚みと打ち込み。

縫っていても頬摺りをしたくなるような素材です。

 

ヘビーシルクと共に、いつかはきっとと思い焦がれていた素材。

とうとう今年、手に入れました♪

http://blog.atelier-miyo.com/?eid=230

                      今日はこのあたりで。

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